ギター初心者が初心者セットを買うべきではない3つの理由
さぁギター始めよう!
そう意気込んでみたもののギターを持っていないあなた。
まずは最初の一本となる相棒を手にしなくてはなりません。
いかなるRPGゲームにおいても素手で草原に出ていく勇者はなかなかいません。
ギターを弾くのにギターを持っていないのでは何にもなりません。
手に入れる方法はいくらでもあります。
友人から譲ってもらう、お父さんのお古を使ってみる、部室の隅に置き去りの誰かの忘れ物を借りてみる、むしろ木材を採りに行って一から作っちゃうなどなど。
色々ありますが無償で手に入れるというのはなかなか難しいこともあるので、ここはオーソドックスに購入する場合を例に進めていきます。
楽器屋に行く、ネット通販で買う、なんでもいいのですが必ずその中で目を見張る記事があります。
「すぐに始められる12点セット!!小型アンプ、チューナー、シールド、ピック、ギター本体...etc全部でなんと¥19,800!!」
とても魅力的ですね。でも僕個人としてはお勧めできません。いくつかの理由がありますが今回は3つに絞って解説していこうと思います。
1、作りが雑
まずギターの値段はピンからキリまで様々ですが、高いギターに関してはそれだけ手間が掛かっていると思って下さい。木の選定もそうですし、パーツにいいものが使われていたり、何百万と値がつくギターには楽器としてよりも彫刻や飾りだとか芸術的な面で価値がついているものもあります。1万、2万クラスのギターは簡単に言ってしまうと作りは雑、木材の選びも適当、生産も中国製だったり、とりあえずギターの形して音もなりますよ的な感じです。ドラクエで例えるなら鍋のふた。モンハンで例えるならインナー。もはや防具ですらないのです。
「それでもなんとなく本気じゃないし。。。」もちろんガチ勢じゃないのにそんな高い買い物は辛いですが、僕にはこんな経験があります。
僕が高校時代初めて組んだバンドがありまして、メンバー全員が割り勘でお金出してベース担当の子にベースを買ってあげたんです。某有名初心者向け楽器メーカーの初心者12点セットを。買って1週間程度のことだったでしょうか。音が出なくなったんです。結局ポット回りの断線が原因でメンバー全員で協力し合って治したんですけど。
別件で僕も自分のギターを買う時初心者セット色々触ってたわけです。
グレッチのセミアコに似た感じのかっこいいギターだったんですが、アームをいじったら「ガタガタガタッ!」って異音が。結局中古で3万ぐらいのを買いました。
せっかく意気込んでギター始めようって時に音が出ないとかでモチベーション下がってしまうなんてそれは凄くもったいないことだと思います。
2、音がしょぼい
これは最初はわからないことだと思いますがやっていくうち段々気付いてきます。
特に辛いのがバンドアンサンブルの時に音が抜けない事態に陥ります。
「こんなにボリュームあげて思いっきり弾いてるのにあたしの音聞こえない!」
っていう感じです。特定の帯域だけものすごく弱いなんてことが安いギターにはありがちです。高いというか普通のギターならちゃんと音が分離してその上で特性というかローとかミドルが強めとかあるんですが。1,2弦の音鳴ってる?なんてことがあります。
3、ならばどれくらいの価格でギターを買えばいいんですか
結論3~5万ぐらいのギターを使ってください。1、2万ぐらいの単体で売られているギターは明らかにハズレが多いです。もちろん中古も交えれば掘り出し物もあるのですが、値段に応じて当たりハズレが少なくなっていくと思ってください。もちろん10万ぐらいのギターが買えるなら越したことはないのですがいきなりは辛いですので。
ちなみに僕が今でも使っているメインのギターがこちら
中古で3万です。
今となってはIbanezeなかなか不評ですけど
こちらは98年フジゲン製メイドインジャパン!
でございまして、当時の価格だと8,9万はするものです。
リバースネックで結構レア物だと思いまして、状態も良かったのでリサーチして買ってしまいました。フジゲンのクラフトマンは有名でして、まずネックが丈夫!
1年放置してもネック反ってないなんて聞いたこともあります。
僕はこれを買ってサポートミュージシャンとして色んなとこで演奏させていただきました。
初心者が中古の掘り出し物を見分けるのは難しいとは思います。
結構フレットに溝があったりよくわからないで買うのは危険なので
3~5万ぐらいの新品を狙ってみてはいかがでしょうか。